今夜の金曜ロードショーで放送される『ピーターパン』。
子どもの頃に見たときは、ネバーランドへの冒険にワクワクした記憶がある方も多いのではないでしょうか。
でも、大人になって改めて見ると、
「なんとなく怖い」「ピーターパンって、こんなに不気味だったっけ?」「子どもの頃と印象が全然違う」
と感じることがあるかもしれません。
『ピーターパン』は、子どもの頃は楽しい冒険物語として見えていても、大人になると「成長しない世界」や「忘れられる存在」「ネバーランドの孤独」が少し怖く感じられる作品でもあるのです。
この記事では、ピーターパンが大人になって怖く感じる理由を7つの視点で考えていきます。
あわせて、ディズニー版よりも暗いと言われる原作の話や、もう一度じっくり見返したい方向けの方法も紹介します。
「なんとなく不気味だった」という感覚の正体が、少しわかるかもしれません。
この記事でわかること
・『ピーターパン』が怖いと言われる理由
・大人になって見ると不気味に感じるポイント
・原作のピーターパンが暗いと言われる理由
・フック船長やネバーランドの見え方が変わる理由
・もう一度じっくり見返す方法
ピーターパンは怖い?大人になって不気味に感じる7つの理由
今見返してみると、昔は気にならなかった部分がじわじわと気になってくるーー。
そんな声は意外と多く聞かれるピーターパンですが、ここでは、その「怖さ」の正体を7つの視点で考えてみます。
ピーターパンは怖い?大人になって不気味に感じる7つの理由
①大人になれない世界が怖いから
ネバーランドは、子どもたちが永遠に大人にならない世界です。
小さい頃に見ると「ずっと冒険できる夢の場所」として憧れの場所として映りますが、大人になって見返すと、その設定がどこか息苦しく感じられることがあります。
現実の世界では、人は経験を積み、失敗しながら成長していくものです。
でも、ネバーランドにはその「変化」がありません。永遠に同じ場所で、同じ遊びを繰り返す世界。楽しい場所である一方で、どこか閉鎖的な空間のようにも見えてきます。
「成長できない」ということが、大人の目線では自由ではなく、むしろ恐ろしいことに感じられる。
そんな見え方の変化が、不気味さの正体のひとつではないでしょうか。
②ピーターパンの無邪気さが残酷に見えるから
ピーターパンは、純粋で自由な少年として描かれています。でも今見返してみると、その「無邪気さ」がときに残酷に映るかもしれません。
たとえば、他者の気持ちに無頓着だったり、都合よく人を巻き込んだりする場面。
子どもの頃は「自由でかっこいい」と感じていたキャラクターの行動が、大人の視点で見ると「少し無責任では…」と感じる方もいるのではないでしょうか。
悪意がないからこそ、余計に怖い。「無邪気」と「無責任」は紙一重なのだと、気づく部分です。
③ウェンディに母親役を求める設定が重いから
ピーターパンがウェンディをネバーランドへ連れていく理由のひとつが、「迷子たちのお母さん役をしてほしい」というものです。
まだ子どもであるウェンディに「母親役」を期待し、世話をさせようとするこの構図。「お母さんやって」と言われて断れない空気感が、なんだか窮屈に感じた人は多いかもしれません。
女性目線や親目線で見ると、「ウェンディが本当にそれを望んでいたのかな」と、ウェンディの表情がいつもより気になって見えてきてしまいますね。
④仲間を忘れてしまう存在だから
ピーターパンは、かつて一緒に過ごした仲間のことを忘れてしまいます。これは物語の設定として描かれているのですが、ふとこの部分がじわじわと切なく感じられます。
友情や思い出を大切にしてきた経験が積み重なるほど、「忘れられること」の重さが変わってくるのだと感じます。
ピーターにとっては無意識の行動でも、忘れられた側の気持ちを想像すると、胸に刺さるものがありますね。
⑤ネバーランドが自由より孤独に見えるから
一見、大人がいないネバーランドは「なんでも自由にできる夢の場所」として輝いて見えるかもしれません。
ただ、冷静に考えてみると、その世界がどこか心細く映るようになります。
頼れる大人がいない、誰も守ってくれない、困ったときに相談できる存在もいない。
子どもたちだけで完結しているように見えるネバーランドは、裏を返せば「完全に孤立した場所」だと言えます。
自由と孤独は、似ているようで全然違う。
社会に出て、何でも自分で決められる自由を手に入れたはずなのに、ふと強い孤独感に襲われる。
そんな大人の経験が、大人のいないネバーランドの不気味さとどこかリンクしてしまうのかもしれません。
⑥フック船長がただの悪役に見えないから
子どもの頃のフック船長は、かなりわかりやすい「悪役」でした。でも見返してみると、「この人にも言い分があるのでは?」と感じることがあります。
ピーターパンに手を切り落とされ、それをワニに飲み込まれ、今もワニに追い回されている。
そう整理してみると、フック船長はある意味でピーターに傷つけられた側とも言えるのです。
善意のない悪役ではなく、「怒りに理由がある人物」としてフック船長を見てみると、単純に憎めなくなってくるかもしれません。
大人になると、物語の「悪役」を一方的に悪いと見られなくなる。その視点の変化自体が、この作品の怖さのひとつではないでしょうか。
⑦昔の価値観に違和感を覚える場面があるから
『ピーターパン』は制作された時代の価値観を色濃く反映している作品でもあります。
現代の目線で見ると、「この描き方は今だと難しいな」と感じた人もいるかもしれません。
たとえば、先住民族のステレオタイプな描かれ方や、タイガー・リリーを巡る場面に感じる古いジェンダー観など。
先住民の描写を見て、複雑な気持ちになる人もいるでしょう。
もちろん、悪意があってそうなったわけではなく、当時はそれが普通だったのだと頭ではわかります。
ただ、現代の感覚で見返すと引っかかりを覚える方もいるのは確かで、「時代が違う」と割り切れる部分と、そうでない部分が混在している。
それもこの作品の複雑さのひとつかもしれません。
ディズニー版より怖い?ピーターパンの原作が暗いと言われる理由
①原作のピーターはもっと冷たく描かれているから
ディズニー版のピーターパンは、明るくチャーミングな少年として描かれています。
でも原作のピーターパンは、もう少し自己中心的で、仲間への配慮が薄い面があるとされているのです。
さらに原作には、子どもたちが成長して大人になりそうになると「間引き」するという、ゾッとするような記述があるとも言われています。
ディズニー版の無邪気なイメージからはとても想像もつかない冷酷さが、原作のベースには流れているのかもしれません。
②「成長しないこと」が幸せだけではないから
永遠に子どものままでいられることは、一見すると夢のようです。
でも原作では、それが純粋な幸福として描かれているわけではない、という読み方もできるのです。
成長できないということは、変化できないということ。大人になった読者の目線で読むと、「永遠の子ども」という設定が、自由ではなくどこか閉塞感として映ることがあります。
③子どもだけの世界に危うさがあるから
ネバーランドは大人が全くいない世界です。子どもの頃はそれが「自由の象徴」に見えていたかもしれませんが、原作を意識しながら読むと、その世界の不安定さがじわじわと気になってくるのです。
誰も守ってくれない、誰も判断をしてくれない、責任を取れる存在がいない。
冒険と危険が隣り合わせの環境で、子どもたちだけが意思決定をしている構図は、大人目線ではどこか危うく映ります。
④死を連想させる表現があるから
原作には、ネバーランドと「死」の世界の境界が曖昧に感じられる表現があると言われています。
たとえばネバーランドへ向かう際の「右から二番目の星を朝までまっすぐ」という有名なセリフも、原作のニュアンスで読むと、まるで「あの世への道標」のように感じるという読者も。
直接的な描写ではないからこそ、読み返すたびに不気味さが増していく。それがこの作品の独特の重さかもしれません。
⑤大人になると忘れられる切なさがあるから
原作には、大人になったウェンディがピーターと再会する場面があります。
でもピーターはウェンディのことを覚えていない。かつて一緒に冒険した記憶が、ピーターの中にはもう残っていないのです。
「忘れられること」の切なさは、大人になるほど重く感じられるテーマではないでしょうか。
ディズニー版では描かれ方違いますが、原作のこの場面は、読む人によってはじわじわと胸に刺さるものがあるかもしれません。
ピーターパンは怖いけど名作だと思える理由
①冒険のワクワク感は今見ても楽しいから
不気味さや違和感を感じながらも、ネバーランドへ飛び立つシーンや海賊との戦いは、大人になった今見ても純粋に楽しめます。
星空を背景に空を飛ぶあの映像は、何度見ても美しいと感じる方が多いのではないでしょうか。
怖さや引っかかりと、ワクワク感は共存できる。その両方を同時に感じられるのが、この作品の持つ豊かさのひとつだと思います。
②子どもと大人で見え方が変わるから
子どもの頃に見たときと、大人になってから見たときで、まるで別の映画のように感じられる。そんな体験ができる作品は、実はそれほど多くありません。
子どもの頃は「ピーターが主人公の冒険物語」として見ていたのが、今見返してみると、ウェンディの戸惑いやフック船長の怒りの方が目に入ってくる。
見る側が変わることで、物語の主役まで変わって見える。それがこの作品の面白さだと言えるでしょう。
③成長について考えさせられるから
「大人になりたくない」と思ったことは、誰でも一度はあるのではないでしょうか。でも同時に、成長することで得られるものがあることも、大人になればわかります。
『ピーターパン』はその両方を描きながら、どちらが正解とは言いません。見た人がそれぞれ「成長とは何か」を自分なりに受け取れる余白がある。
その余白こそが、この作品を時代を超えて残らせているのかもしれません。
④怖さも含めて記憶に残る作品だから
純粋に楽しいだけの作品は、時間が経つと記憶から薄れていくことがあります。
でも『ピーターパン』は、怖さや違和感、切なさが混ざり合っているからこそ、見た後もどこかに引っかかり続ける作品です。
「なんであのシーンが気になったんだろう」と後から考えてしまう。
その余韻こそが、名作の証明なのかもしれません。怖いと感じた人ほど、この作品をより深く受け取っているのかもしれません。
ピーターパンをもう一度見るならどこで?
金曜ロードショーで久しぶりに『ピーターパン』を見て、
「子どもの頃と印象が違う」「もう一度じっくり見返したい」「気になる場面を確認したい」
と感じた方は、動画配信サービスで見返してみるのもおすすめです。
DMM TVでじっくり見返す
『ピーターパン』はDMM TVで配信されています。
DMM TVは、DMMプレミアムに登録すると利用できる動画配信サービスです。
DMMプレミアムは月額550円(税込)ですが、初回登録の場合は14日間の無料体験があります。
・『ピーターパン』はDMM TVで配信されています
・DMMプレミアムは月額550円(税込)
・初回登録なら14日間の無料体験があります
・『ピーターパン』は見放題ではなく、レンタル作品です
・レンタル料金は440円(税込)です
・初回登録時にもらえる550円分のDMMポイントを使えば、ポイント内で視聴できる場合があります
テレビ放送と違って、気になるシーンを何度でも見返せるのは、考察好きの方には嬉しいポイントではないでしょうか。
ピーターパンの不気味さや、ネバーランドの雰囲気、フック船長の表情などをじっくり確認したい方は、DMM TVでぜひ見返してみてください。
※配信状況・レンタル料金・ポイント特典は時期によって変更される場合があります。最新情報はDMM TV公式サイトで確認してください。

